【原因別】マウスピース矯正のトラブル完全ガイド

矯正について

「マウスピース矯正を始めたけれど、思ったより痛みが強い…」
「新しいマウスピースに交換したら、歯にフィットせず浮いてしまう」

上記のようなお悩みや不安を抱えていませんか。
手軽に始められるイメージのあるマウスピース矯正ですが、実際に治療を進める中で様々なトラブルに直面し、戸惑う方は少なくありません。

この記事では、マウスピース矯正中に起こりがちなトラブルの原因を専門的な視点から解説します。
そして、ご自身でできる応急処置から、すぐに歯科医院へ相談すべきケースの見極め方まで、具体的かつ分かりやすく解説していきます。

 

【症状別】マウスピース矯正のトラブル原因と具体的な対処法

ここからは、具体的なトラブルの症状ごとに、その原因と対処法を詳しく見ていきます。

痛み・違和感が強い|歯が動く痛みか、異常かを見分けるポイント

マウスピース矯正における「痛み」には、治療が順調に進んでいる証拠である「正常な痛み」と、何らかの異常を知らせる「危険な痛み」があります。
自己判断は禁物ですが、まずは痛みの種類を見極めることが大切です。

痛みの種類 主な特徴 対処の方向性
正常な痛み ・新しいマウスピースに交換後、2〜3日続く鈍い痛み

・歯全体が締め付けられるような圧迫感

・基本的には様子を見る

・痛みが強い場合は鎮痛剤を服用

危険な痛み ・特定の歯だけが鋭く痛む

・歯茎が赤く腫れていたり、出血を伴ったりする

・1週間以上痛みが続く

・マウスピースの装着を一旦中止することも検討

すぐに歯科医院へ連絡

痛みが強い場合の応急処置は以下の通りです。

  1. 鎮痛剤を服用する
    市販の鎮痛剤を服用します。
    ただし、薬の長期連用は歯の動きに影響を与える可能性もあるため、用法用量を守り、続く場合は必ず歯科医師に相談してください。 
  2. 柔らかい食事を摂る
    痛みが強い間は、硬いものや噛み応えのあるものを避け、おかゆやスープ、うどんなど歯に負担の少ない食事を心がけましょう。 
  3. 患部を冷やす
    冷たいタオルや冷却シートなどで頬側から優しく冷やすと、痛みが和らぐことがあります。
    ただし、氷などで直接冷やしすぎないよう注意が必要です。

マウスピースが浮く・合わない|チューイーの正しい使い方と受診の目安

「マウスピースが歯から浮いている」状態は、計画通りに歯が動いていないサインかもしれません。
主な原因としては、装着時間不足や、マウスピースをしっかり装着できていないことが考えられます。

浮きの主な原因 具体的な内容
装着時間不足 1日20時間以上の装着ができていない。食事や歯磨き以外でも外している時間が長い。
装着方法の問題 指で押し込むだけでは、奥歯などがしっかりはまっていないことがある。
歯の動きのズレ 予定通りに歯が動いておらず、次のステップのマウスピースに適合しない。
マウスピースの変形 熱い飲み物や誤った洗浄方法、歯ぎしりなどでマウスピースが変形してしまった。

この「浮き」を解消するために非常に有効なのが「チューイー」という補助道具です。
チューイーを正しく使用することで、マウスピースを歯にしっかりとフィットさせ、治療効果を高めることができます。

  • チューイーの正しい使い方
    1. まず、指でマウスピースを歯全体に装着します。
    2. チューイーを前歯から奥歯へと移動させながら、均等に数分間しっかりと噛み込みます。
    3. 特に浮きが気になる部分を重点的に、じっくりと噛むのが効果的です。

数日間チューイーの使用を続けても浮きが改善しない、または痛みを伴う場合は、自己判断で次のステップに進まず、必ず歯科医院へ連絡しましょう。

マウスピースの破損・紛失|やってはいけないNG行動と緊急時の対応

マウスピースは薄いプラスチック製のため、取り扱いや保管方法によっては破損・紛失のリスクがあります。
万が一の事態に備え、正しい対応を知っておくことが重要です。

状況 やるべきこと  やってはいけないこと 
破損した場合 1. すぐに歯科医院へ連絡し、指示を仰ぐ。

2. 指示があるまで、一つ前のマウスピースを装着しておく。

3. 破損したマウスピースは保管しておく。

・破損したマウスピースを無理に装着し続ける。

・接着剤などで自己修理する。

・自己判断で次のステップのマウスピースに進む。

紛失した場合 1. 落ち着いて、最後に外した場所や心当たりを探す。

2. 見つからない場合、すぐに歯科医院へ連絡する。

3. 歯科医院の指示に従う。

・マウスピースを装着しない期間を長く空けてしまう。

・慌てて自己判断で次のマウスピースに進む。

紛失を防ぐためには、外した際は必ず専用のケースに保管する習慣をつけましょう。
破損や紛失は治療期間の延長に直結するため、迅速な連絡と適切な対応が不可欠です。

アタッチメントが外れた・当たる|すぐに連絡すべき?

アタッチメントは、歯を効率的に動かすために歯の表面に接着する小さな突起物です。
このアタッチメントに関するトラブルも少なくありません。

アタッチメントが外れてしまった場合は、歯を動かす力がかからなくなるため、治療計画に影響が出る可能性があります。
痛みなどがなくても、自己判断せずに速やかに歯科医院へ連絡し、指示を仰いでください。

また、アタッチメントが頬や舌に当たって口内炎ができてしまうこともあります。
この場合、応急処置として矯正用ワックスでアタッチメントを覆うと、刺激を和らげることが可能です。
痛みが続くようであれば、我慢せずに歯科医師に相談し、アタッチメントの角を丸めてもらうなどの調整をお願いしましょう。

虫歯・歯周病・口臭|矯正中の正しいオーラルケア

マウスピースを長時間装着していると、唾液によるお口の中の自浄作用が働きにくくなります。
そのため、通常時よりも虫歯や歯周病のリスクが高まり、口臭の原因にもなりやすいです。

ケアの種類 正しいケア方法
歯磨き ・毎食後、必ず歯を磨く。

・歯間ブラシやデンタルフロスを併用し、歯と歯の間や歯茎の境目を丁寧に清掃する。

マウスピース洗浄 ・マウスピースも歯磨きの都度、水と指で優しく洗う。

・週に数回は専用の洗浄剤を使用し、雑菌の繁殖を防ぐ。

・熱湯や歯磨き粉での洗浄は、変形や傷の原因になるため避ける。

定期検診 ・矯正の通院とは別に、定期的に歯科医院でクリーニングを受け、虫歯や歯周病のチェックをしてもらう。

矯正治療をスムーズに進めるためには、徹底したオーラルケアが不可欠です。

 

発音しにくい・滑舌が悪い|慣れるまでの期間と練習法

マウスピースを装着し始めた頃は、舌の動きが制限されて、特にサ行やタ行が発音しにくくなることがあります。
これは多くの方が経験する一時的な現象であり、通常は数日から数週間で舌が慣れて自然と話せるようになりますので、過度に心配する必要はありません。

 

治療の疑問・不安に専門家が回答

トラブルへの直接的な対処法を知るだけでなく、治療そのものに対する根本的な疑問や不安を解消することも大切です。
ここでは、多くの患者様から寄せられるお悩みについて、専門家の視点からQ&A形式でお答えします。

Q. 歯茎が下がり隙間が…「ブラックトライアングル」は治せる?

歯並びが整った結果、歯と歯と歯茎の間に黒い三角形の隙間「ブラックトライアングル」が見えるようになることがあります。
これは、元々歯が重なっていた部分の歯茎が下がっていたり、歯の形が四角ではなく丸みを帯びていたりすることが原因で起こる現象であり、必ずしも治療の失敗ではありません。

審美的に気になる場合は、IPR(歯間削除)コンポジットレジン,歯肉移植などの改善策があります。
どこまで見た目を追求したいか、担当医と審美的なゴールを改めて共有し、相談することが大切です。

Q. マウスピース矯正ができないケースとは?

マウスピース矯正は万能ではなく、症例によっては適用が難しい、またはワイヤー矯正など他の方法が望ましいケースが存在します。

  • マウスピース矯正が難しい主なケース
    • 歯の重なりが非常に大きい重度の叢生(そうせい)
    • 骨格的な問題が原因である著しい出っ歯や受け口
    • 複数の歯を抜歯する必要がある症例
    • 歯根に異常がある場合

ただし、技術の進歩により、以前は難しいとされた症例でも対応可能になっている場合があります。
また、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせる「ハイブリッド矯正」という選択肢もあります。
最初の診断で、ご自身の歯並びがマウスピース矯正に適しているか、専門医にしっかりと見極めてもらうことが何よりも重要です。

 

福岡・天神で矯正トラブルの相談なら|YOSHIDA矯正歯科クリニックの安心サポート体制

福岡・天神エリアで、マウスピース矯正のトラブルにお悩みの場合、あるいは信頼できるクリニックを探している場合は、ぜひ一度YOSHIDA矯正歯科クリニックへご相談ください。
西鉄天神駅(福岡駅)から徒歩2分、天神南駅から徒歩1分という通いやすい立地に加え、土日も診療を行っているため、お仕事やプライベートで忙しい方でも無理なく通院を続けられます。

豊富な経験を持つ認定医が、多様な治療法と保証制度であなたの不安に寄り添います

YOSHIDA矯正歯科クリニックが提供する、トラブルに悩む患者様のための安心サポート体制をご紹介します。

「こんなはずじゃなかった」と一人で悩み続ける前に、まずは専門家にご相談ください。
YOSHIDA矯正歯科クリニックでは、あなたの不安に寄り添い、納得のいく治療ゴールを共に目指します。
無料カウンセリングは、お電話のほか、24時間対応のWEB予約やLINEからも簡単にお申し込みいただけます。

 

監修者プロフィール

吉田 憲生(よしだ のりお)

歯科医師/YOSHIDA矯正歯科クリニック 院長

福岡歯科大学卒業。矯正治療に長年携わり、日本矯正歯科学会 認定医として、機能性と審美性の両立をめざした治療に取り組む。
最新の矯正技術を積極的に取り入れ、患者様一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングを行っている

【所属学会】
・日本矯正歯科学会(認定医)

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