リテーナーが壊れたら!まずやるべき3つのこと【焦らないで】後戻りを防ぐ完全ガイド

医院ブログ

大切にしていたリテーナーにヒビが入ってしまった。
「どうしよう!」「せっかく綺麗になった歯並びが元に戻ってしまう!」と、焦っていませんか。

夜間や休日で、すぐに歯医者さんに連絡できない状況なら、その不安は計り知れないことでしょう。
しかし、安心してください。
この記事を読めば、今すぐ何をすべきかが分かり、大切な歯並びを守るための正しい知識が身につきます。

【落ち着いて】リテーナーが壊れたら、まずやるべき3つのステップ

リテーナーが壊れたとき、後戻りを防ぐために最も大切なのは、落ち着いて正しく行動することです。
まずは以下の 3 つのステップを実行しましょう。

 

ステップ1:破片を保管し、口の中の安全を確保する

最初に、ご自身の安全を確保することが何よりも重要です。

  • 口の中に破片が残っていないか、鏡でしっかり確認してください。
  • もし破片があれば、慎重に取り除きます。
  • 壊れたリテーナーの破片は、大小すべて集めてティッシュなどに包み、ケースに入れて保管しておきましょう。

破片を歯科医院へ持っていくと、破損状況の診断や、新しいリテーナーを作る際の参考になる場合があります。

 

ステップ2:すぐに矯正歯科に電話で連絡する

次に、できるだけ早く治療を受けた矯正歯科に連絡を取ります。
たとえ診療時間外であっても、まずは電話をかけてみることが大切です。
留守番電話にメッセージを残せる場合は、以下の情報を伝えましょう。

メッセージを残しておけば、診療が始まった際に優先的に対応してもらえる可能性が高まります。

 

ステップ3:歯科医院の指示があるまで自己判断で装着しない

後戻りが心配だからといって、壊れたリテーナーを無理に装着するのは絶対にやめてください。
破損したリテーナーは、本来の適合性を失っています。
無理に装着すると、かえって歯並びを乱したり、口の中を傷つけたりする危険があります。

 

リテーナー破損時にやりがちなNG行動3選

焦っているときほど、誤った行動をとってしまいがちです。
大切な歯並びを守るため、以下の行動は絶対に避けましょう。

NG行動 なぜダメなのか 正しい対処法
1. 接着剤での自己修理 市販の接着剤は人体に有害な成分を含み、唾液で溶け出す危険があります。また、不正確な接着は歯並びを悪化させます。 何もせず、そのままの状態で歯科医院に持参する。
2. 壊れたままの装着 わずかなヒビでも、リテーナーは変形しています。歯を意図しない方向に動かしたり、歯茎を傷つけたりする原因となります。 歯科医師の指示があるまで装着を中止する。
3. 歯科医院への連絡遅延 連絡が遅れるほど後戻りのリスクが高まります。結果的に治療期間が延び、費用も余計にかかる可能性があります。 壊れたと気づいた時点で、すぐに電話で連絡する。

なぜ?リテーナーが壊れる・割れる5つの主な原因

「自分の使い方が悪かったのかも」と自分を責めてしまうかもしれません。
しかし、リテーナーの破損には様々な原因が考えられます。

原因 具体的な状況 対策
1. 強い力が加わった 着脱時に力を入れすぎた、誤って踏んでしまった、スポーツ中にぶつかったなど。 正しい方法で丁寧に着脱し、運動時は外す。
2. 歯ぎしり・食いしばり 就寝中の無意識の力で、リテーナーに継続的な負荷がかかり、摩耗やヒビ割れを起こす。 ナイトガードの併用など、歯科医師に相談する。
3. 不適切な保管 ケースに入れず、ポケットやカバンに直接入れたため、圧力がかかって破損した。 必ず専用の硬いケースに入れて保管する。
4. 熱による変形 洗浄時にお湯を使ったり、夏の車内に放置したりして、プラスチックが変形・劣化する。 必ず水かぬるま湯で洗浄し、涼しい場所で保管する。
5. 経年劣化 長期間の使用により、素材そのものがもろくなる。通常の使用でも起こりうる。 定期検診を受け、リテーナーの状態をチェックしてもらう。

壊れたリテーナーを放置するリスク|歯の後戻りはいつから始まる?

リテーナーを装着しない時間が長くなるほど、歯は元の位置に戻ろうとします。
これを「後戻り」と呼び、放置する期間によってリスクは増大します。

放置期間 歯の状態とリスク
1日~3日 わずかな後戻りが始まる可能性があります。リテーナーを再装着した際に、きつさや違和感を覚えるかもしれません。
1週間 目には見えなくても、歯は確実に動いています。新しいリテーナーが適合しなくなるリスクが出てきます。
2週間以上 明らかな後戻りが生じ、再治療が必要になる可能性が高まります。治療期間も費用も追加でかかることになります。

後戻りのスピードには個人差がありますが、1日でも早く歯科医院に連絡することが重要です。

 

【費用はいくら?】リテーナーの作り直しにかかる値段と期間の目安

多くの方が気になるのは、作り直しにかかる費用と期間でしょう。
リテーナーの再作成は基本的に保険適用外の自由診療となります。

リテーナーの種類別・費用の相場

費用はリテーナーの種類や歯科医院によって異なります。
あくまで一般的な目安として参考にしてください。

リテーナーの種類 特徴 費用の目安(片顎)
マウスピースタイプ 透明で目立ちにくいプラスチック製。 1万円~3万円
プレートタイプ 歯茎を覆うプラスチックと金属のワイヤーで構成。 2万円~5万円
ワイヤータイプ(固定式) 歯の裏側にワイヤーを直接接着する。 2万円~6万円

※ 上記はあくまで目安です。正確な費用は必ず歯科医院にご確認ください。

 

歯型取りから完成までにかかる期間

リテーナーの作成期間も、種類や医院の設備によって変わります。

  1. 受診・診断: 破損状況と歯の状態を確認します。
  2. 歯型取り: 新しいリテーナーを作るための歯型を取ります。(不要な場合もあります)
  3. 作成: 歯科技工所でリテーナーを作成します。
  4. 受け取り・調整: 約1週間~2週間後に完成し、最終的な調整を行います。

医院によっては、院内に技工設備があり、即日で作成できる場合もあります。

 

治療した場所以外でもOK?他院でリテーナーを作り直す際の注意点

「引越してしまった」「元の医院に通いづらい」などの理由で、他の歯科医院での作り直しを検討する方もいるでしょう。
結論から言うと、治療を受けた場所以外の歯科医院でもリテーナーの作成は可能です。

しかし、いくつか注意点があります。
新しい医院には、あなたの元の歯並びや治療計画のデータがありません。
そのため、一から検査や診断が必要となり、費用が割高になる可能性があります。

メリット デメリット・注意点
他院で作成する場合 ・通いやすい場所を選べる
・セカンドオピニオンを聞ける
・治療データがなく、診断料が別途かかる場合がある
・元の歯並びに完全に戻せない可能性がある
・矯正治療を専門としていない医院もある

他院で作り直す場合は、YOSHIDA矯正歯科クリニックのように、矯正治療を専門とする経験豊富な歯科医師がいる医院を選ぶことが非常に重要です。
専門医であれば、現在の歯並びを正確に診断し、最適なリテーナーを作成してくれるでしょう。

 

リテーナーを長持ちさせるための正しい使い方と保管方法

二度と同じ失敗を繰り返さないために、日頃からの丁寧な取り扱いを心がけましょう。
ちょっとした意識で、リテーナーの寿命は大きく変わります。

シーン 正しい取り扱い方法
外すとき 奥歯の両側から、爪を引っかけて均等な力で浮かせるように外します。片側だけで無理に外そうとしないでください。
装着するとき まず前歯に合わせてから、奥歯に向かって指でしっかり押し込みます。カチッと音がするまで装着し、噛んで入れないようにしましょう。
洗浄するとき 柔らかい歯ブラシを使い、歯磨き粉をつけずに水で優しく磨きます。熱いお湯は変形の原因になるため絶対に使用しないでください。
保管するとき 食事などで外した際は、必ず専用のハードケースに入れます。ティッシュに包んだだけでは、破損や紛失の原因になります。

【まとめ】リテーナーが壊れたら、焦らず歯科医院へ相談を

リテーナーの破損は、誰にでも起こりうるトラブルです。
最も大切なのは、パニックにならず、冷静に対処することです。

  • まずは安全を確保し、破片を保管する
  • すぐに歯科医院へ連絡し、指示を仰ぐ
  • 自己判断での修理や装着は絶対にしない

もし、かかりつけの医院に通えない事情がある場合でも、諦めないでください。
福岡・天神にあるYOSHIDA矯正歯科クリニックのような矯正専門の医院では、他院で治療された方のリテーナー作り直しにも親身に対応してくれます。
大切な歯並びを未来永劫守るため、まずは専門家に相談することから始めましょう。

監修者プロフィール

福岡歯科大学卒業。矯正治療に長年携わり、日本矯正歯科学会 認定医として、機能性と審美性の両立をめざした治療に取り組む。
最新の矯正技術を積極的に取り入れ、患者様一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングを行っている

吉田 憲生(よしだ のりお)

 

歯科医師/YOSHIDA矯正歯科クリニック 院長

 

【所属学会】
・日本矯正歯科学会(認定医)

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